大企業と中小企業の違いは待遇だけではありません。同じような業務内容であったとしてもブリッジSEの業務範囲がまったく違います。就職する前に知っておきましょう。
ちなみに、どちらのタイプのブリッジSEが優れているのかということではありません。

- 大企業のブリッジSEと中小企業のブリッジSEの業務範囲の違い
- 大企業のブリッジSEはプロジェクトマネージャ
- 小さな会社のブリッジSEは社長
- まとめ
大企業のブリッジSEと中小企業のブリッジSEの業務範囲の違い
一般的なブリッジSEのイメージは、大企業に勤務するブリッジSEです。それなら中小企業はどうなのかと言うと、企業規模が小さくなるほど社長業に近づいていきます。
当たり前のことですが、海外のオフィスに外国人は自分だけの状態で仕事をするなら、社長のような役割をすることになります。業務範囲は海外法人に関わるすべてのことかもしれません。
大企業のブリッジSEはプロジェクトマネージャ
出向先にどれぐらいの現地人エンジニアと管理職の日本人がいるのかは一概に言えませんが、高度な業務をこなす業務なら10人から15人のエンジニアを管理するのが限界です。
ブリッジSEが複数人いるような海外オフィスだとCEOは別の日本人が対応しているはずなので、大企業のブリッジSEはプロジェクトに集中できます。一般的なブリッジSEのイメージはこのタイプですね。
小さな会社のブリッジSEは社長
なぜ小さな会社のブリッジSEは社長のようになってしまうのかといえば、単純に人材がいないからです。それなら、人材を採用すればよいと考えるのは愚問中の愚問。コストを削減するために海外にオフィスがある。これが経営者の考えです。ハイコストの日本人を増やしてどうする。
だから日本人は最小限にする。一人もいないと業務が回らないので日本人はゼロにできない。ずっとひとりです。
役職はブリッジSEとCEO、CTO(chief technology officer)、使いっ走り、顧客からの叱られ役を兼任するイメージ。給与は安く、職責は無限大。現地人エンジニアに給与が安いと文句を言われ、顧客からは責任者として叱られるという名の生け贄です。
日本人が少ない規模の小さな職場ほど、経営者としての視点を持って仕事をすることになるので、独立志向の人に向いています。
しかし、さらに大きな問題があります。ある時、社畜スイッチが入ってしまう。もっと分かりやすく書くと、俺がいるから会社が存在しているスイッチです。
- 社畜快感!
ブラック企業特有の現象です。職責の大きさや責任感のある仕事、ハイプレッシャーな案件ほど楽しいというマゾよりのスイッチがONになってしまう。
現地人スタッフの給与交渉では、安い提示金額しか出せないのに将来の夢を語りサインさせようとしたり、とにかく会社を回すのが楽しくなる。そうなると土日祝日は関係ありません。接待にこだわりだしたら、もうあなたはブリッジSEではないし、そもそもエンジニアでもない。起業するしかない。
日本に戻ってIT企業に入社するのは可能です。しかし、一般的なプロジェクトマネージャーのような業務に戻れるのかは疑問。自由度の低さに満足できないはず。
まとめ・企業規模で違うブリッジSEの業務範囲とキャリア
小さな会社でもブリッジSEの仕事だけを任されるなら問題はありません。しかし、海外勤務は日本採用であっても実務に就いてみないと実情がわからないことが多いので就活は慎重にすすめましょう。将来は日本に戻ってサラリーマンとして出世したいなら小さな会社のブリッジSEはリスキーな選択かもしれません。

ブリッジSEの求人がみつからないのは探し方を変えましょう。