ブリッジSE志望者の中には、日本でクタクタに疲労困憊しており、そこから抜け出したい一心で海外で働くことに興味を持った方がいます。また、日本でITエンジニアとして働き続けることに希望を見出せなかった方もいます。正直に書いておくと、私にもそのような考えはありました。
あなたの日本脱出プロジェクト。それがブリッジSEになることですね。
海外でも日本と同じように会社ごとに労働環境が違うことは言うまでもありませんが、さぁ、残業の話をしましょう。
ブリッジSEの労働環境

- ブリッジSEは労働環境を管理する立場
- 残業を避けられないとき
- マゾ思考であること
- 追い込まれ具合・日本と海外のプレッシャーの違い
- 実は気楽なブリッジSE
ブリッジSEは労働環境を管理する立場
ここから確認です。ブリッジSEは管理職でプロジェクトを管理する立場です。日本ではヒラヒラのプログラマでプロジェクトの遅れや無理なスケジュールの組み方を上司の管理能力や調整能力の問題にしていたかもしれませんが、ブリッジSEになれば文句を言われる立場です。
もし、あなたがブリッジSEとして海外のオフィスで勤務することになったとしましょう。スケージュールが遅れたり、スタッフに残業が発生すると外国人エンジニアはあなたのことを以下のように感じるはずです。
- カス日本人のお陰で俺が残業するはめになるなんて!
- 英語が下手でプロジェクトの管理もできないとなると、いったいアイツは何ができるの?
しかし、立場としてはローカルエンジニアよりもブリッジSE(あなた)の方が上になるので、ローカルエンジニアの不満はあなたの耳には入らないはずです。yes 陰口。
プロジェクトを管理する立場の人間がしっかりしていないとプロジェクトはどうなってしまうのか? あなたはよく知っているはずです。
残業を避けられないときもある
ブリッジSEの能力とは無関係に日本側で仕事を受託した瞬間にデスマーチが確定している案件もあります。その場合は、スケジュールの遅れからくる日本側からの催促とローカルエンジニアからの不満で爆死してしまいます。爆死というより殉職ですね。合掌。
マゾであること
よいブリッジSEになるために大切なことを書いておきます。会社のすべて問題は自分が原因という正しい社畜的思考。マゾ的な考えは、よいブリッジSEに必須となります。
- 現地人エンジニアがミスってしまう。
- 現地人エンジニアがバックレてしまう。
- プロジェクトが遅れてしまう。
- オフィスの備品が盗まれてしまう。
ブリッジSEになれば、あなた以外の誰かが引き起こした問題でも、アナタの管理能力の問題です。すべては自分の問題であると腹を括りましょう。もちろん、思うようにいかないとスタッフを怒鳴り散らしそうになります。しかし、キレたら負けです。キレたら負けというゲームを粛々と続けていくことが肝心です。
追い込まれ具合・日本と海外のプレッシャーの違い
日本でエンジニアとして仕事をしていた方なら、仕事で精神的に追い込まれてしまったことがあるはず。程度はいろいろあると思いますが、抜き差しならない状況なんて何度もありますよね。
- 「こんな状況が続くなら死んだほうがましだ。」
- 「電車に飛び込んでしまおうか。」
- 「サーバにあるデータを全部削除して旅に出よう。」
海外の場合はどうでしょうか?
あなたに朗報です。海外で働いていると日本で仕事をしていた時ほど、精神的に追い込まれることはありません。理由は単純。現地のスタッフはどこまでいっても家族優先です。仕事のプライオリティが日本人とは違うからです。
例えば、スケジュールが遅れていたとしても、のんびりしている現地スタッフとたったひとりで日本側からのプレッシャーを受けているあなたという悲しい構造は変えられませんが、メンタルは周りの環境の影響を受けるので、日本にいた時ほど精神的に追い込まれることはありません。
実は気楽なブリッジSE
海外の企業が現地人に無理な勤務をさせるとローカル企業より先にペナルティーが発生してしまうことや、海外のエンジニアは日本人エンジニアとは比べ物にならないほど流動的で簡単に転職してしまうので、デスマーチを決行する事自体がとても難しいワケです。日本式デスマーチができない環境とも言えます。
長々と労働環境の話をしていますが、そこまで悲観的に捉える必要はありません。日本で仕事をするより精神的に気楽です。「しょうがない」という便利な言葉があります。
- ベストを尽くして駄目なら駄目なのが日本。
- ベストを尽くして駄目ならしょうがないのが海外で働くブリッジSEの考え方です。
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以上、「ブリッジSEに残業はあるのか?」でした。