どのような仕事でも職歴や学歴、会社の規模や雇用形態で給与が違うのは言うまでもありません。しかし、あなたがどのカテゴリーのブリッジSEになるのかを考えるとザックリとではありますが給与が見えてきます。
貴族のような生活を謳歌するブリッジSEのAさんと貧困にあえぐBさんの違いは何でしょうか。

- 給与レベルとカテゴリー
- ブリッジSEの雇用形態について
- 日本採用タイプ
- 現地採用タイプ
- 日本採用と現地採用はどちらがお得か
- 日本採用と現地採用の格差
- ブリッジSEの給与はどれぐらいなのか
給与レベルとカテゴリー
日本採用の駐在員として海外で仕事をしているブリッジSEと現地採用のブリッジSEの待遇はかなり違います。まず、大切なのは、日本採用のブリッジSEになることです。
- 大企業のブリッジSE > 中小企業のブリッジSE >> 現地採用のブリッジSE
給与の違いについて理解していただく為に、雇用形態から説明します。
ブリッジSEの雇用形態について
雇用形態には日本採用と現地採用があります。現地採用なんて言葉を聞いたことがない方もいるかもしれませんので雇用形態の違いをみていきましょう。
日本採用タイプ
日本採用のブリッジSEには2種類。
- 日本で就職して、日本の会社から海外拠点へ出向する王道とも呼べるブリッジSE
- 日本の会社からメールや音声通話を使って海外企業を管理するブリッジSE
現地採用タイプ
海外にある企業に直接採用されることを現地採用と呼びます。日本の案件をマネジメントしながら現地スタッフと仕事をすることは日本採用のブリッジSEと同じです。しかし、発展途上国にある現地企業での採用となるため待遇は期待できません。
日本採用と現地採用はどちらがお得か
日本採用一択ですね。コスト削減の為に海外で開発しているのに現地で採用された方の給与が高いわけがありません。
現地採用の年金の問題
日本採用であれば社会保険や厚生年金を完備していますね。現地採用の場合、日本での納税義務はありませんが、日本の年金はどうするのか、という問題があります。老後のために現地の給与を日本円に替えて年金を支払うのであれば、為替レートも頭の隅に置いておきましょう。
日本採用と現地採用の格差
日本採用と現地採用のブリッジSEは、たとえ同じような仕事をしていたとしても給与に開きがあるため、住むエリアや食事をする場所も違ってきます。シンガポールレベルの物価の高い国での現地採用なら給与が少なすぎることはありませんが駐在員と同じレベルの生活は無理です。
ここを読んでいる方には、焦らずにじっくりと良い仕事を見つけて欲しいので、現地採用は避けることをおすすめします。
ブリッジSEの給与はどれぐらいなのか
日本採用のブリッジSEの給与は、経験や企業規模にも左右されます。しかし、ブリッジSEは管理職になるので一般的なエンジニアより給与は高めです。
海外勤務を前提とした日本採用(現地採用に近いレベルの日本採用)になると給与は日本のアルバイト並のところもあります。それでも部屋や電話代を会社が負担してくれるのであれば、アルバイト並みの給与でもしっかりと貯金できてしまうのが発展途上国のよいところです。
日本採用の場合の手当について
日本採用のブリッジSEにもいろいろありますので、タイプ別に給与と手当を確認していきましょう。やはり大企業は優遇されていますね。
大企業のブリッジSEの手当
高めの日本の給与+海外手当+現地で支給される給与(注1)+部屋+車+ドライバー+ビザ
中小企業のブリッジSEの手当
普通の日本の給与+現地で支給される給与(注1)+部屋+車+ドライバー+ビザ
現地採用に近いブリッジSEの手当
日本のアルバイトぐらいの給与+部屋+ビザ
注1:出向した企業から現地で給与ももらえます。現地でもらえる給与で生活して、日本の給与はすべて貯金している方も多いです。
現地採用の場合
日系企業であれば、現地水準の給与に日本人としての付加価値が多少プラスされた給与です。極希に破格の給与がもらえる求人もあります。もちろん、所得税や住民税など、仕事をする国で税金を支払ます。
日本でサラリーマンをしていたなら、厚生年金として会社が50%、あなたが50%を負担していたはずです。海外で働く選択をした場合、海外の企業にあなたの年金を支払う義務はありません。
「日本の年金はどうする?」という問題があります。選択肢は2つです。
ひとつは、「海外居住者だけど自分で年金を支払う。」海外で現地通貨で支給された給与をわざわざ日本円に両替する必要があります。マイナーな通貨であるほど為替レートは不利になります。
もうひとつは、「海外居住者なので年金を支払わない。」です。基本的に海外居住者に年金の支払い義務はありません。海外居住者にとって国民年金は任意になります。海外居住者になるので各市町村の役所で住民票を抜くことになります。要するに「海外転出届け」を提出します。紙切れ一枚です。もちろん、提出した市町村に住民税を支払う必要もありません。
ブリッジSE志望者が目指すべきトコロ
給与だけでなく待遇まで考えると、やはり大企業は凄いです。しかし、日本採用で大手企業のブリッジSEになることは狭き門です。どれだけ望んでも学歴でNGの方も多いと思います。
それでもガッカリしないで下さい。
規模は小さくても堅実な仕事をしている企業や尖ったサービスを展開している企業は沢山あります。給与は大企業に負けますが、日本採用であれば給与の半分は貯金できてしまいます。
できる限り多くの求人をチェックして、よい待遇の仕事を見つけて下さい。ブリッジSEの求人は非公開案件になっていることが多いので転職エージェントを利用しましょう。

ブリッジSEになるために知っておきたいこと
どのような企業に入社するかで、決定的に仕事内容が違います。業務範囲と職責の話
企業規模で違うブリッジSEの業務範囲とキャリア
職務内容にブリッジSEと記載されていなくても、外国人エンジニアを束ねる仕事は増えていますよ。
ブリッジSEの需要
ブリッジSEの業務内容とどのようなタイプの人材が求められているのか。
ブリッジSEの役割と能力
経済成長しない国で、海外に飛び出すIT企業。需要がなくなるワケがない。
ブリッジSEの将来
以上、「ブリッジSEの給与について」でした。